産直商品
JA青森「浪岡りんご」
生産者(団体)
青森市浪岡町は、国内でもりんごの生産量が多く、また栽培最適地といわれる青森県のほぼ中央部、津軽平野の東端に位置しています。
気候は冷涼型気候で、年間を通じて偏東風が多く、冬期には1m以上の積雪があります。このような気候はりんごの栽培に最適といえます。
実際に生産にあたられる組合員もりんご栽培専業農家の方が多く、1戸当たりの生産規模が大きい事も特徴です。
また、管内約500名の生産者が地域ごとの部会に分かれ、JAの指導のもと、安全で美味しいりんご作りに励んでいます。
2012年11月、「産直事業協定」調印。
生産者の太田さん
商品のこだわり
浪岡地区のりんご園は、「津軽富士」と呼ばれる岩木山を正面に見る丘陵地にあります。
弘前地区の園地に比べて標高差があり、昼夜の寒暖差によって美味しいりんごが出来ると言われています。
こだわりの葉とらず回さずりんご
一般にりんごは、外見を良くする為(色ムラが出来ないように)、りんごの周りを葉摘みしたり、りんごを回して陽の当る角度を変えたりして、ムラ無く太陽に当てる作業を行います。
JA青森では、生協向けに、葉で作られる養分をより多くリンゴに蓄えられる様に葉を摘まずに、また養分を運ぶ茎を傷めないようにりんごを回さず栽培しています。
「葉とらず回さずりんご」は、葉摘みを行わなくても日差しが差し仕込むように冬場に行う選定技術が求められます。
「葉とらず回さずりんご」の生産者は、管内の生産者の中から栽培技術の高い生産者120名前後をJAが指定して栽培にあたっています。
コープやまぐちには、葉とらず栽培のりんごを優先的に届けていただいていますが、
全ての量がまかなえないこともあるため、「ここくる」では「葉とらず回さずりんご」の表記は行っていません。
地域全体で農薬の使用を減らす取り組み
葉とらず栽培の生産者にはもうひとつ約束があります。
「コンフューザーR(果樹用交信かく乱剤)」の使用です。コンフューザーRは針金を折り曲げたような形状の資材で、枝に巻き付けて使います。
コンフューザーRはりんごにつく害虫が出すフェロモンと同じ成分を発散することで、害虫の繁殖活動を妨げる効果があります。
コンフューザーRを使うことによって害虫の繁殖を防ぎ、農薬の使用回数を減らず努力を行っています。
コンフューザーRはひとつの園地が使用しても効果がありません。JA青森では、葉とらず栽培の指定生産者が協力して使用することにより、
地域全体で害虫を減らし、農薬の使用を減らす取り組みを行っています。 様々な苦労があって作られる「葉とらずりんご」。
JAの調査では、通常栽培のりんごと比べて糖度が高く蜜の入りやすいりんごが出来るといった結果が出ています。
「葉とらずりんご」は太陽の陽の当たり方にムラが出来る影響で、色づきにバラツキが出る為、
市場価値は下がりますが(市場は色づきの良いりんご程、高値で取り引きされます)、
本当の美味しさを分かっていただける生協組合員がいてくれるからこそ作り続けることが出来ると産地からの声が届いています。
生産者との交流
2021年秋には、生産者と組合員がオンラインで交流会を行いました。